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自民に強い危機感 古い体質払拭できず、迫られる戦略見直し(産経新聞)

 1年前は政権与党の座にあった自民党に、存在感が見えない。首相指名に続き、週明けには組閣が予定されるなど、世間の耳目はしばらく民主党に集まりそう。どこまで野党の存在感を示せるか。参院選に向けた戦略の見直しも迫られそうだ。

 「すべて参院選のためのようにしか思えない」。目前の参院選に立候補予定の三原じゅん子さんは、民主党の一連の動きに憤りを隠さない。

 遊説先では民主党への批判を強く感じるという。「街頭では自民党への声援をすごく感じる。追い風が吹いていると思う」。埋没感については気丈に「そうは思っていません!」ときっぱり。

 それでも自民党の危機感は強い。4日午後7時からのNHKニュース。民主党の話題が約20分間放送されたあと、自民党の出番は谷垣禎一総裁と大島理森幹事長のコメントが2人合わせて30秒ちょっと流れたのみ。

 自民党にとって「失態続き」の鳩山首相の政権運営は、政権奪還への足掛かりをつかむ好材料だった。しかし、菅直人新首相の誕生で民主党支持率が持ち直し、参院選に向けた風向きが一変する可能性がある。

 幹部からは「鳩山、小沢両氏がいっぺんに辞めたら争点がなくなる」(森喜朗元首相)との声も出る。「敵失頼みの限界が露呈した。谷垣執行部の刷新を求める声が必ず出てくる」(中堅議員)という声すら聞かれる。

 気になるのは、週明けに明らかになる、菅新首相選出の結果を反映させた世論調査の数字だ。世論調査に詳しい川上和久明治学院大学副学長は「直近の安倍、福田、麻生の3内閣の発足の際は、内閣支持率は約20%回復した。『人心一新効果』ともいえ、今回も民主党への支持は回復するだろう」と見る。

 その上で、自民党については「依然、古い体質を払拭(ふっしょく)できていない。これまでのところ自民党支持率にあまり変化がないのはそのためだろう」と厳しい見方をしている。

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